「早く朝御飯食べないと遅刻するよ」

台所から母のしゃがれた声が聞こえてきた。
母の体内に残っているアルコールを含んだ酸っぱい息が、僕の鼻を刺激した。
僕は寝室でテレビをみていた。朝のニュースが流れている。