嗅坊
嗅覚が異常に優れている少年が事件に巻き込まれ……
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僕は、テレビを消して隣室へ行った。
ちゃぶ台に用意された目玉焼きをほうばった。黒焦げた白身の苦味を感じないように、息を止めて口を動かした。
僕の作戦は見事に成功した。
作戦実行のため、一桁に5がつく日で、雨が降る日を待っていた。
その日は、昨日(6月25日)やってきた。
昨日、芹沢に渡した白い箱は、かつて父からもらったビックリ箱だった。
芹沢の唐突な訪問とビックリ箱によって、男はキレたことだろう。
そして、芹沢の傘で突き刺した。
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